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個性にフォーカスしたローカルアパレルブランドをつくる

しもつかれの「個性」に焦点を当てたアパレルブランド「SHIMOTSUKARE YANKEE」が誕生した。

コンセプトは「個性が潰される時代。同調圧力に屈せず、自分らしさを貫く人たちを応援したい。しもつかれは個性。栃木の個性。圧倒的な個性は常識を覆す。ローカルな郷土料理がその個性を武器に服の価値を再定義する」。

ブランドオーナーは、栃木県の郷土食「しもつかれ」の魅力をさまざまな視点で切り取り発信する「しもつかれブランド会議(SBM)」代表の青栁徹さん。県内外で活躍するブランディングデザイナーである青栁さんが今、なぜ「新しい形のローカルブランド」を立ち上げたのか。核心に迫った。

SHIMOTSUKARE YANKEE ブランドプロデューサー&デザイナー /  LEIGH ROUX ブランディングデザイナー / 宇都宮大学教育学部非常勤講師 / しもつかれブランド会議 代表 など

Toru Aoyagi

青栁 徹

郷土食にインスパイア 

新しいローカルアパレルブランドの創造

 

━━━ なぜしもつかれとファッションと結びつけようと

青 しもつかれは好き嫌いが極端に分かれる。食べ物って1度苦手と思うと接点は生まれにくい。「だったら別の切り口で接点を作ろう」と開いたのが、今年2月に1週間にわたって県内各地で開催した祭典「朱巡 -しもつかれウィーク- 」。
アレンジ料理、スイーツ、デザイン、アート、音楽。ファッションもその一つ。さまざまな異ジャンルとコラボレーションさせて、今までと違うしもつかれの世界感、僕らSBMが作りたい世界観でしもつかれを表現したかった。

この時は朱巡バージョンで黒地のロンTとパーカーにSBMのロゴとキツネや鳥居などのイラストを入れた。後々のインバウンドを見込んで外国の方にも楽しんでもらえるブランドにしたいなと「和」の雰囲気を感じるデザインにしています。

 

 ━━━ その頃から構想があって4月、郷土食にインスパイアされたアパレルブランド「SHIMOTSUKARE YANKEE」として正式に発表したのですね。

青 地方のアパレルブランドは素材で特徴を出しているところはあるけれど、世界感で特化しているアパレルはあまりない。僕らが狙っていきたいのは、しもつかれの「強い個性」を踏襲した独自の世界観、新しい価値観を創っていく「今までにないローカルアパレルブランド」の確立。

例えば、既存のアパレルの大量生産、販売、そして余ったら捨てる。それを、しもつかれらしさの一つ「もったいない精神」で切り取ると「完全受注生産でロスを出さない」になる。

今後はエコな素材を使う、古着で一着を作るなども考えています。
「もったいない精神」「シェアする文化」とか、そういうしもつかれの文化に添ったブランド展開をしていきたい。それを面白い、楽しそうって思ってくれた人たちが、最終的に「しもつかれ」という食べ物に興味を持ってもらえれば良いかなと。

 

 

みんなで育てたい

「個性」を応援するシンボルに

 

━━━ なぜヤンキーと絡めたのですか。

青 ヤンキーもある意味個性で、ポリシーを持って、良いか悪いかはあるが自己表現として活動している。ローカルで個性を際立たせている人の代名詞「ヤンキー」としもつかれを結び付けて、より個性を尖らせた。

 

━━━ 私もTシャツを白、黒2枚買いました。和のテイストがありつつ、エッジも効いてカッコイイですよね。グラフィック、ベースデザインは青栁さん自身が手掛け、鬼おろしを担いでヤンキー座りのキツネのキャラクターは海外でも活躍する日光市の絵師香川大介さんが描かれていますよね。なぜ香川さんにお願いを。

青 香川さんとは朱巡でもコラボレーションさせていただいて、絵のテイストと世界観が合うなと。独創的で和っぽい感じも。それで頼んだら想像を遥かに超えた格好良いものが返ってきた。カラーバージョンもあるのでいつかお披露目して、シーズン毎にシンボルマークのポージング変えたバージョンを出しても面白いかなと。

こういう風に、「個性を応援する」ブランドとして県内の個性ある人たちと共にブランドを作って、育てていきたい。しもつかれを「チャレンジシンボル」として発信してきたSBMが展開するブランドだから。そこは外せない。

刺し子製品に定評がある宇都宮市の就労継続支援B型事業所「TOMOS company」とは、鬼おろしのギザギザの刺しゅう入りの黒マスクの発売を予定しています。
ブランドモデルのNODAMOちゃんは服飾学校に通いデザイナーの夢を追いかけている。夢を応援する意味でもモデルは変えないでずっとお願いして、行く行くはデザインでコラボしたい。

そして、コラボした人たちを「個性」という視点で取材し、深堀りして記事にして発信もする。

ただ「おしゃれ」というブランドは世の中に溢れるほどある。コンセプト、人となりが見えるようなブランドに、みんなで育てていきたい。相乗効果で互いを高め合いながら、他にはないブランドに。

 

 専用サイトも開設。NODAMOさん出演、佐野市の境野典さんが撮影、下野市の大坪亜紀子さんがヘアメーク、青栁さんが監督、編集、楽曲を手掛けたイメージビデオは、撮影場所が宇都宮市と思えない程、都会的で尖ってゾクゾクするカッコ良さだ。

 

「個性は武器になる」

オール栃木で創る、圧倒的なブランドの世界観に背中を押された。

 

※「SHIMOTSUKARE YANKEE」のロゴ入りTシャツ白と黒2種、バッグ、「しもつかれヤンキー」のロゴ入りの黒Tシャツの計4種類を展開。ユニクロのウェブサービス「UT me! MARKET」で購入できる。

 

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6 コメント

木藤 2020年6月6日 - 3:29 PM

買って着ました!カッコイイです!
ところで、Tシャツの生地は選べるのですか?最近暑くなってきたので、もっとサラっと、テロっとした感じのものも欲しいです〜✨ぜひ買いたい!お願いします✨

Reply
chitosenobi 2020年6月7日 - 10:46 AM

生地選べるよ〜〜
Tシャツ選択できるから、見てみて〜〜

Reply
かお姉 2020年6月6日 - 6:05 PM

優越感に浸れるTシャツ💞しもい‼️
見えないオシャレで下着とかもあったら
楽しそう✨✨✨

Reply
chitosenobi 2020年6月7日 - 10:47 AM

下着!なるほど!いいすね!

Reply
さなえ 2020年6月7日 - 12:30 AM

私も《しもヤン》Tシャツ購入しました‼️ ユニクロのウェブで買えるのも凄っ! って思いましたが、翌日発送も可能なネット販売が 当たり前の今、頼んでから日数がかかるのが、しもつかれ らしさの『完全受注生産のもったいない精神』からきてるなんて、これぞ個性‼️

Reply
chitosenobi 2020年6月7日 - 10:48 AM

そうなんですよ〜〜
勿体無い精神はちゃんと踏襲してます!
いつもありがとうございます!!

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