栃木市にある、朝摘み野菜の洋食厨房「路遊亭（じゆうてい）」さんが、栃木県の郷土料理しもつかれを贅沢に使用した「下津家令コース」を提供されているとのことで、あの有名な「しもつかれインフルエンサー・AKIRAぱいせん」と一緒に編集部が取材に伺ってきました！
使用するしもつかれは、同じく栃木市の「かねふくストア」産！ここでしか食べられない絶品コースを、AKIRAぱいせんが徹底リポートしちゃいます！
▲入り口でポーズを決めるAKIRAぱいせん。待ちに待ったこのコースが堪能できるとあって、この真剣な眼差です。
▲「マスターやってる〜？」と言っているかの様な表情。態度は常連です。
▲こういった気遣いが素敵ですね。路遊亭さんの優しさが伺えます。ぱいせんも「名前のつづりをよく間違えられるんだけど、ちゃんとAKIRAは英語で、ぱいせんは平仮名になっていて嬉しい！」と絶賛。食べる前からご満悦です。
▲こちらが今回のコースメニュー。本当に全てしもつかれが使われています。しもつかれファンにはヨダレもののラインナップ。メニューのデザインから見ても、路遊亭さんの本気度が伺えます。楽しみです。
▲注文して料理を待っている間も、すかさずSNSを更新。本当にこの方は息をするように情報発信をします。
▲ドリンクは、生ライム＋トニックの「ライムトニック」。AKIRAぱいせんが注文するドリンクは、やっぱりオシャレです。
Amuse：しもつかれテリーヌ シューファルシ
▲1品目はテイクアウトも可能な「しもつかれテリーヌ」。キタアカリ、ベニアカリ、シャトークイン品種のじゃがいもをしもつかれと合わせ、栃木のキャベツを巻いて調理。
箸でつまめないくらい柔らかく、玉ねぎの辛味とピングペッパーがアクセントとなっていています。ソースも美味しく、しっかりしもつかれ風味が感じられます。
▲上手にナイフとフォークをつかい、テリーヌを堪能します。「柔らかすぎるのでお箸のほうが良かったかも」とぱいせん。
Salade：朝摘みサラダとしもつかれドレッシング
▲地元栃木の葉物野菜をサラダにして、米酢・米油にしもつかれをプラスしたドレッシングをかけていただきます。
酸味の後からほのかに感じるしもつかれ。しもつかれ風味が前に出過ぎず、アクセントとして感じるくらいです。さっぱり爽やかにサラダがいただけます。朝取れ野菜なだけにシャキシャキです。
Soupe：しもつかれスープ
▲ヒュメ・ド・ポワソン（魚類でつくったスープ）を仕込み、しもつかれと融合。
香りからしもつかれ風味がしっかりと漂い、ヒュメ・ド・ポアソンがしもつかれ感をさらに引き立てます。
▲「これはもうしもつかれですよ」とスープを楽しんでいました。そして隙があればSNSチェック。
Poisson：北海道鮭のグリル しもつかれソース
▲まさにメインの風格です。しもつかれドン！良質の鮭をソテーし、オーブンで焼き上げ、地元栃木の玉ねぎと醤油ベースのソースとしもつかれを合わせ、鮭の風味を引き立てています。
しもつかれがたっぷりかかってインパクト大。みっちり締まった鮭の身と合わせると、よりしもつかれ風味が際立ちます。しもつかれ好きにはたまらなく美味しい一品だと思います。
▲AKIRAぱいせんも「下に敷いた玉ねぎが、さっぱりと食べやすくしてくれているね」と玉ねぎとの相性を絶賛。
Riz：しもつかれ炊込ライス
▲栃木県西方産のコシヒカリに、しもつかれと特製の和風出汁と合わせて炊込み、仕上げにバターを加えた一品。
硬さを残した大豆がアクセントで、バターがしもつかれをまろやかにしてくれています。よく見ると上に冷たいしもつかれが乗っています。これが嬉しい。
▲「さっきのメインの鮭と合わせると、きっとより美味しかったんだろうな」と、自分の食いしん坊ぶりに落胆するAKIRAぱいせん。
Dessert：しもつかれパウンドケーキ
▲小麦粉、きび砂糖、那須御養卵等をしもつかれと合わせて焼き上げた一品。優しい甘さとしもつかれの風味が甘美的なコンビネーションです。
外フワッと中しっとり。甘さとしもつかれ風味も控えめで、後味にしもつかれ風味を少し感じるくらいです。
生クリームと合わせて甘さをプラスしながら食べるのもいいですね。
路遊亭「下津家令コース」を次世代に。
今回は栃木市の「路遊亭」さんのコース料理を堪能させていただきました。
しもつかれアレンジ料理を食べられるところが栃木県内に増えることは素晴らしいことです。
コースを堪能したAKIRAぱいせんは、
「正直まだ苦手なしもつかれがあるんですが、今回のコースは全て美味しくいただけました。想像を遥かに超えたアレンジに、改めてしもつかれの可能性を感じました。イチ押しは「しもつかれスープ」です。魚介の旨味が凝縮されていて、しもつかれとの融合により、更に美味しくいただけました。健康スープとしてパッケージで売れそうです。ドレッシングも商品化できそうですね。とても美味しかったです。ありがとうございました！」
そして、コースを考案された路遊亭シェフの関口さんにもお話を伺いました。
「構想は5年前からありました。2月の初午の時期にしかしもつかれが手に入らなかったので、期間限定コースとして考えていました。
昨年、かねふくストアさんが年間通して製造販売されているのを知り、かねふくストア産しもつかれを使わせていただくようになり、通年でご提供できるようになりました。
実は下津家令コースは、日本酒やビール、焼酎、スコッチ、ワインなどのお酒との相性も良いです。しもつかれに合うお酒として提供している銘柄も、私が自ら試し決めました。もちろん、ソフトドリンクやノンアルコールカクテルにも焦点を合わせています。
しもつかれテリーヌもつくるのに丸一日かかりますが、手間を惜しまず調理しております。
コースも料理ごとのしもつかれの強弱を意識して組み立てました。そうしないと飽きてしまいますので。
コースをオーダーいただいたお客様に満足いただきたく、研究を重ね発表させていただきました。しもつかれ以外にも楽しめるメニューもたくさんありますので、ぜひ足をお運びください」
とのことでした。
新型コロナウィルスの影響により、営業自粛期間の際に以前から構想していたコースを練る時間に充てたそうです。日々の研究から生まれたコース料理なんですね。
最後に関口さんが「息子が現在フレンチの修行をしていまして、バトンタッチをする際に、しもつかれコースのある路遊亭として定着している状態にしておきたいと考えています」と、既にこのコースを次世代に継承するお考えでいることに感動しました。
フレンチを学んだ息子さんの手によって、よりアップデートされたコースになる日を楽しみにしながら、お父様の考案されたコースをたくさんの方に食べていただきたいと思います。
聞き手・写真：青栁徹
information:
朝摘み野菜の洋食厨房 路遊亭
- 住所：栃木県栃木市境町11-13（MAP）
- 電話：0282-22-6222
- 予約: hotpepper.jp
- 営業時間：11:30-14:00、17:30-22:00（要確認）
- WEB：http://www.jiyuutei.com/
※下津家令コースは予約していただいた方が確実に食べられますので、ご予定されている方はご予約を。
