「つまみ細工」と「シモツカレヤンキー」のコラボ作品

栃木県宇都宮市オリオン通り商店街にある「えにらぼ」に拠点を構える、つまみ細工作家「永田もえ」さんのブランド「ほっこり。」と、シモツカレヤンキーとのコラボ作品。

シモツカレヤンキーのキーカラー「黒＆朱」を基調とし、個性あるスタイリングで全体を表現。ヘアメイク、着付け、写真、デザインで、これまでにないつまみ細工のイメージに挑みました。

絹、綿などの小さな布を折り、つまみ、「丸つまみ」「剣（角）つまみ」といった複数の技法を組み合わせて花鳥風月を形づくる江戸時代から伝わる伝統工芸です。

四季、節目ごとに女性たちの櫛やかんざしを彩り、東京都では「江戸つまみ簪」が伝統工芸品に指定されています。

熊本県出身。師範であった祖母の影響で幼少期に日本舞踊を習い、着物は生活を彩る重要な存在でした。

雅な舞妓さんへの憧れは強く、特に舞妓さんが着けていた簪（かんざし）に魅了されました。

憧れが募った約６年前。着物を使った和雑貨や本物と見紛う樹脂の草花木の制作、指導をしていた母に背中を押されて独学で技術習得に励みました。

プロとして走り始めました2016年。熊本地震で甚大な被害に遭ったことを機に、兄が住む栃木県に移住。母と共に「ほっこり。」を立ち上げ、作家の道を歩み始めることになりました。

得意とする伝統的な簪は、花弁が連なるような「さがり」一つ一つが可憐に揺れ、女性をさらに凛と美しく際立たせます。「関東にない華やかな色使い」とご好評いただいています。

簪、櫛、楠玉などの正絹にこだわったつまみ細工や、母が手掛ける和雑貨、樹脂の草花木など。心に寄り添う作品をお届けできたら幸いです。