しもつかれの精神的基軸「勿体無い」。栃木弁では「あったらもん」という。
今回の展覧会では「しもつかれ」と「勿体無い」の関係性を栃木的に紐解き、歴史的な相関もお示しします。また、勿体無いをグラフィカルに、映像に音楽に造形的に表現し、しもつかれの思想の真価を可視化。同時にしもつかれブランド会議の軌跡として、これまでの制作物を展示します。
メインビジュアルは「金継ぎ」から着想。金継ぎは、まさに勿体無いから誕生した手法であり、不完全さに美を見出した「侘び寂び」的象徴です。しもつかれの懐の広さは不完全さを許容するところであり、侘び寂びとの関連そのものです。
「しもつかれ=侘び寂び」。つまり日本の美の集積的不完全さをしもつかれは持つ、日本が誇る美しさなのです。そんな見立てをし、このビジュアルが生まれました。
継ぎ合わされたのは、香川大介氏の絵画と代表青栁のグラフィック。日本的カケラを繋ぎ合わせ美しさへと昇華するような表現。