Home MOTTAINAI 食べ物は「モノ」じゃない~映画「もったいなキッチン」を見て~

食べ物は「モノ」じゃない~映画「もったいなキッチン」を見て~

by エダ

「いただきます」「ごちそうさま」

ごく当たり前に食前、食後に唱えていますよね。

この言葉がなぜ生まれたのかを考えたことはありますか?

 

「いただきます」は「あなたの命をいただいて私の命に代えさせていただきます」という食材への感謝の気持ちが込められています。

「ごちそうさま」は漢字で書くと”馳走”と書きます。これは「目の前にある食材が料理になるまで、たくさんの人々が走り回り出来上がっていること」を意味し、それを認識するために唱えます。

 

これらは食べることに対して敬意を払い、食材を大切にする文化であることを物語っています。日本に「もったいない」という言葉が生まれたのがわかる気がしますね。

 

そんな日本ですが、現在食品の廃棄量は世界の国の中でも上位に位置しているのが現状です。「もったいない」という言葉が生まれた日本で、なぜこのような状況になってしまっているのでしょうか。

※1日に捨てられる食品廃棄量132gをおにぎりで再現。女性のこぶし1個分の大きさくらいです。 参照:https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html#%EF%BC%91 映画「もったいないキッチン」のポップアップストアで販売されていました(現在はイベント終了しています)

映画「もったいないキッチン」は、その現状とそれが生まれてしまっている仕組み、さらにこれからの暮らしを変えるヒントをもらえる映画と聞き、早速見に行ってきました!

目次

  1. あらすじ
  2. 映画の中の衝撃シーン(フードロスの現状と食材の食べられる、食べられないの判断とは)
  3. 暮らしを変えるヒント
  4. まとめ(食べ物は「モノ」じゃない)

1. あらすじ

登場人物は、食材救出人(フードアクティビスト)として活動する、オーストリア人のダーヴィド・グロス監督と通訳担当のニキの2人。福島県~熊本県の「もったいない」のヒントがある場所をキッチンカーで巡り、各地で出合った廃棄食材は、まだまだ食べられることを伝え、フードロスとそれに伴い生まれている海洋プラスチック問題など、社会問題に向き合っていきます。そして、日本各地で「もったいない」を具現化している方たちとの出会いを通し、日本にもまだ現状を変えられる可能性を探っていきます。

2. 映画の中の衝撃シーン「フードロスの現状と食材の食べられない判断とは」

2-1 フードロスの現状を痛感

参照(https://o-dan.net/ja/)

〇 食品リサイクル工場に運ばれてくるきれいな食材たち

映画冒頭から、衝撃的な映像が流れました。

賞味期限が切れただけの商品、デパートの陳列のために作られた商品、規格外の野菜が一緒くたに集まる工場の映像です。これらは、ごちゃ混ぜになって工場に運ばれてきます。よく見るとまだまだ食べられそうなパン、おにぎり、野菜が無残な姿で届けられていました。家畜(豚)の食料として使われるものもあるようですが、ほとんどが捨てられてしまうそうです。

 

〇 コンビニエンスストアの不条理な廃棄システム

あるコンビニ大手の企業は「捨てたくて捨てているわけではない。衛生上の国の決まりや、食品流通のシステムにより廃棄せざるを得ないのです」と苦し紛れの回答。

私たちが安心安全に食事をできる裏側には、不条理な日本のシステムが隠されているということを知りました

 

主人公の2人は、廃棄食材を使ってキッチンカーで調理。味に問題はなくおいしく生まれ変わり、おいしくいただいていました。

2-2 野菜のヘタや皮、種って本当に食べられないの?

参照(https://o-dan.net/ja/)

私たちは、何の疑問も持たずに野菜の皮、ヘタ、種をわざわざ時間をかけて捨てていますよね。映画で訪れた浄土真宗僧侶であり、料理僧として有名な青江覚峰(あおえ かくほう)さんの下で目隠しをしてご飯を頂く「暗闇ごはん」の体験が出てきました。

主人公2人は入口から目隠しをし、どんな部屋で何人と、どんな料理を食べられるか。まったく伝えられないまま食事をするのです。

その時に出されていた料理の中に茄子の「ヘタ」の煮びたしがありました。2人は「なじみのある味わいでおいしい」と食べていました。我々は、視覚から入ってくる情報と固定観念により、ヘタや種をおいしくないと認識してしまっているのだと気付かされました

3.暮らしを変えるヒント

・廃棄食材をアーティスティックな料理に生まれ変わらせる達人のソウダルア氏

・京都で身の回りに生息している草木を採取して暮らしている山菜おばあさん

・熊本県の地熱エネルギーを活用して調理をするまちのお母さんたち

・福岡県で家庭用コンポストの普及活動をしている団体FLCコンポストさん

・鳥取県で発酵とともに循環する暮らしをしているパン屋タルマーリーさん

これらの人たちは、皆身の回りにあるモノで生活を完結させています。その土地で生まれた食材に生かされ生かしている。生命の循環が感じられました。

ソウダルア氏:https://www.facebook.com/eat.ruasoda

FLCコンポスト:https://lfc-compost.jp/our_message

タルマーリー:https://www.talmary.com/about-us

「手間をかけた分愛着も沸く」

「食べる」という暮らしは昔の人々は当たり前にしていたのです。その手間を「不便利」と考え、効率を考えるようになった人々は、「便利さ」をより追求するようになってしまっています(共働きが当たり前になるなど、暮らしの変化がそうさせてしまったのもあります)。

 

映画の中に、フードロス問題以外にもそれに付随して生まれている海洋プラスチック問題についても触れられていましたが、これは便利さを求めてしまったが故に増えてしまった部分もあります。

食材でいうと商品の鮮度やおいしさの保証、衛生面で長持ちさせるためにたくさんのプラスチックが使われています。「長持ちさせる」「いつでも手に入る」。本来不自然なことが、当たり前になってしまっています。

4.まとめ 

「食べることに対する意識に変化が生まれる」

食事に集中し、食材をおいしくいただく、最後まで無駄なく食べきることがいかに大切か。食べきるためには、どんな人がその食材を作っているのかを気にするようになる。自然と「日本の食材をいただきたい」となっていきました。

1人の心の変化ではあるけれども、この映画を見た多くの人が食事に対する意識の変化が生まれれば、それは百人力になると思います。

フードロスという社会問題を自分事として考えられ、食事に対する意識の変化、気付きとなる映画です。上映している地域もまだあります。地域で上映会を開催したい方へのアナウンスもあります。ここでは、紹介しきれなかった素晴らしい取り組みをしている方たちがまだまだたくさんいます。

+人生で1度は見ておいて損のない映画です。ぜひ映画を見て、生活の中でできるフードロス対策のヒントを見付けてほしいです。

映画『もったいないキッチン』 ─ 捨てないで、おいしい料理を! ─ オフィシャルサイト

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